投球障害の90%以上は,保存療法で完治するといわれております。しかし,障害選手は全身に様々な症状を呈し,真の問題点を抽出することが困難な場合があります.またリハビリ室では疼痛が消失しても,投げ始めると疼痛が再発することも経験します.長期の戦線離脱は,選手生命に大きく影響を及ぼすため,一日でも早い競技復帰が必要です.
本セミナーでは、基本的な投球障害の病態,身体特性,スポーツバイオメカニクスをふりかえり,その後競技復帰までを3つの時期(疼痛期,投球準備期,投球復帰期)での評価,実践アプローチを紹介します.
開催概要
日時:2018年1月21日(日) 9:30~16:00
場所:同志社大学 今出川キャンパス 良心館
参加費:10000円
主催:NPO法人京都運動器障害予防研究会
共催:同志社大学スポーツ健康科学会
科研製薬(株)
プログラム概要
9:30~10:10
開会 NPO法人京都運動器障害予防研究会 理事長
たちいり整形外科 会長 立入克敏先生
○基礎編
9:40~11:20
1.野球選手に多く見られる傷害
2.投球障害肩・肘の病態解剖、診断および治療
京都府立医科大学 整形外科医師 木田圭重先生
10:10~10:30
3.野球選手の身体特性 関節可動域中心に
丸太町リハビリテーションクリニック 理学療法士 平本真知子先生
10:30~10:55
4.スポーツバイオメカニクスの基礎
京都工芸繊維大学 来田宣幸先生
10:55~11:20
5.投球障害診療の総論
京都府立医科大学 整形外科 森原 徹先生
○運動連鎖から考える実践アプローチ
1.疼痛期 -早期に疼痛を消失するための評価法―
11:35~12:10
①コンセプトの概要
②肩・肘障害(肩関節インターナルインピンジメント、肘内側障害)
丸太町リハビリテーションクリニック 理学療法士 松井知之先生
12:10~12:35
③体幹障害(腰椎分離症、腰椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群など)
伏見岡本病院 理学療法士 江藤寿明先生
12:35~13:00
④下肢障害(シンスプリント、オスグッドなど)
丸太町リハビリテーションクリニック 理学療法士 東 善一先生
昼休憩
2.投球動作への準備期 ―機能障害と投球動作との結びつき―
13:50~14:15
① ファンクショナル投球テストの意義
丸太町リハビリテーションクリニック 理学療法士 東 善一先生
14:15~14:40
② 投球動作に必要な6つの評価方法
丸太町リハビリテーションクリニック 理学療法士 松井知之先生
3.投球復帰期 -バイオメカニクスと実践指導法-
14:50~15:15
① 投手における三次元動作解析のデータの結果から
京都府立医科大学 リハビリテーション部 理学療法士 瀬尾和弥先生
15:15~15:45
②評価のチェックポイントと指導法
丸太町リハビリテーションクリニック 理学療法士 東 善一先生
15:45~15:55
閉会 同志社大学 スポーツ健康科学部 北條達也先生
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